• TOP
• 
• デッサン

• デッサンとは
• 受験生へ

アトリエで行う石膏デッサンは、石膏像（ミロのヴィーナスやヘルメス、マルス、メヂチ、ブルータス） などの歴史的な彫刻作品をモチーフに木炭とパンで行うデッサンのことです。

彫刻作品に触れ、木炭とパンを使い、 イーゼルに向かってデッサンと言う、 日常とは少し違った環境で気軽に美術活動の第一歩を踏み出せます。

過去には、受験生だけではなく、漫画家を目指す方や、イラストレーターを目指す方、デザイナーとして転職されたい方など、それぞれの目的を持って多くの方がいらっしゃり、それぞれの道へ行かれました。

そもそもデッサンは「形を正確に捉え理解する」 という力を養う、創作活動や美術活動には欠かせないものです。
より良い作品を制作されたい方や、作家を目指そうとする方には石膏デッサンは最低限必要なものです。

球体関節、創作人形はもちろん、 花道（フラワーアレンジメント）やドールハウスなど、一見デッサンが必要無さそうな創作活動をされている方も、デッサンを行うことで作品に幅が生まれたり、 作品の完成度が上がるなどの効果が望めます。

受験生のみなさん。こんにちは～♪
緩い感じですみません。 緩いのは口調だけです！

ここの世界はとても複雑で奥が深く、苦しい事の方が多いけど、何よりも大きい感動があります。
どんなに絵が上手くても、売れるとか評価されるとかは別な世界。
しかし、ヘタクソでは入学できないのが日本の美術系大学です。

希望と覚悟を持って僕の話しを聞いてください。
僕がこの道を目指したのは高校3年の夏休み明けです。 超遅いです。 予備校がある事すら知らずに、近くの絵画教室を訪ねる所から始まりました。
これを読んでる多くの受験生が恐らく“勉強もイヤだし、絵でも描いてみるか”ってな所でしょうか？
心配要りません。 それが良いとは決して言いませんが、僕もそうでした。 ただ、そんな事では受験戦争に勝てるはずも無く、1年浪人した後、地方の美大に入りました。

まぁ、勉強に嫌気を刺してた僕にとって、デッサンを描いていられる1年は天国のようでしたが、この1年は予備校で1日6時間程、毎日デッサンを描いてました。 もちろん、この1年で浪人生活から脱出できたのは、高校3年の夏から半年、近所の絵画教室に通っていたからです。

大学に入学するや否や、表現と制作に取り付かれ、哲学めいた部分にも惹かれて行きました。 大学は結局6年間、大学院まで行く事になり、就職するも戻って来てしまい早5年・・・。

とても、とても苦しい5年でした。

アトリエで倒れる程しか寝なかったり、自由になるお金も無かったり。 もちろん、そんなものは努力の内に入らないのですが、伝え続ければ伝わるもので、僕の活動に動きがあったのは、ついこの前、2008年の事です。

春のイベントで初めて売れ、しかもこの時購入してくれた方が、こちらの世界では有名な方で、搬出の車の中で号泣したのを覚えています。
その2週間後の個展では完売し、その後もほとんどの作品は売れて行きます。

自分で考え、ゼロから創り上げ、それを通して自分以外の誰かとコミュニケーションが取れたり、感情や感覚を共有すると言う体験は、他の何事にも変えられない感動があります。
時には消えて無くなってしまいたい程に苦しい事もありますが、それをチャラにして有り余る感動があります。
そんな感動を、1人でも多くの美術を目指す若い世代に受けて欲しい、感じて欲しいと思っています。

美術が大好きな受験生は、表現できなかった事が技術を身に付けることで表現できる喜びを知ってください。 その先にはもっと大きな喜びがあります。 勉強が嫌いだからとりあえず絵でも描いてみようとしてる受験生も大歓迎！ どうせ勉強が嫌いなら、死ぬ気で美術をやってみては？ やればきっと喜びが得られる事を、僕は自分の体験として知っています。