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Last UP Date: 2005年3月9日

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月刊プチ通信 2005年3月号

芸術美術は贅沢??

日本の芸術、美術が危ない

この3月に第6回高知国際版画トリエンナーレ展が開催される。
同展は土佐和紙の復興のため開催されたのが始まりで、日本では唯一成功している国際的な版画展である。

国際的というのは、今年の応募が世界72カ国から総勢1515名、総数3558点、内2014点が海外からの応募だったことからも解るだろう。応募される作品のレベルも上がっており、今回は版画にコンピュータを使った新しい技法を用いたものなどもあった。

その発展し続ける版画展を暗い影が覆おうとしている。今年、地元高知県立美術館の「県立美術館賞」が廃止されたのだ。その理由としては“予算の削減”である。

税金で運営されている県立美術館にとって、予算の削減は美術館の活動の縮小を意味する。美術館側はこの問題に対し、学芸員によるギャラリートークの回数を増やすなどして入館者数を増やす努力を始めているというが、今回の県立美術館賞の廃止は避けられなかったようだ。

月刊ギャラリー1月号ではこの問題を「経済が疲弊したら、とりあえず文化に休養をお願いするという単純な構図ではないだろうか・・・」としているが、まさにその通りではないだろうか。

学校ではゆとり教育の中で真っ先に犠牲になったのは文化系教科だったし、少子化で学校の運営も大変なのか、最近は美術が専門でない教員が美術を教えるケースもある。(実際私の中学でも教頭や英語教員が偏った技術のみの授業を行っていた。)

私の知り合いの話によると、最近美大の通信科に美術科以外の学校の先生が通い、美術の教員免許状を取得していくケースが多くあるという。教員免許を取る為に必要な実技など、日本画3枚、洋画3枚、彫刻3点、工芸4点、デザイン8点ぐらいなものだ。 芸術、美術を専門に学んで来たものならまだしも、全く触れてこなかった者が油絵を3枚ほど描いたところでそれの本当の良さや楽しさが伝えられるか・・・はなはだ疑問である。

国、学校、個人レベルで進んでいる芸術、美術離れを私は非常に危険視している。なぜ学校や国が気が付かないのだろうか。自己表現の方法を知らない子どもたちが抱える心の問題や、問題行動がこんなにも注目されているというのに。

プチ通信イメージ
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