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Last UP Date: 2005年12月31日

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月刊プチ通信 2006年1月号

好きという情熱は経験を超える??

大人の生徒さんの作品についての考察

今僕のアトリエには大人の生徒さんが12名在籍している。
どの方も粘土に触れるのは小学校や中学校以来の方ばかりである。 年齢が様々なので、最後の経験からどれだけの年月が経っているかは人それぞれだが、皆さん始めるときには“初心者ですが大丈夫でしょうか・・・” 的な質問を頂いている。 そういう場合僕は“問題ない”と答えるのが常だ。 と言うのも、造形活動において何かを経験していないとできないと言う事は無いと個人的に思っている。 例えばサーフィンをするのに泳げる事は必須条件かもしれない。 アート的な要素の強いものはその必須条件がデッサンだったりするが、これは必ずしもできなければならないものではないと僕は考える。

これは、“造形活動(今のところ皆さん人形制作だが)をする為にデッサンをしなければならない” となると、造形活動というものが急に遠い存在となってしまうからだ。 僕の体験談で言うと音楽がそれに近いだろうか。 ギターを弾くにはコードを知っている必要があるとか、ドレミを知っている必要があると思われているが、これは真でもあり偽でもある。 と言うのは、僕の場合コピーバンド(既存のバンドの曲を真似るバンド)でしかもかなりメジャーなバンドのコピーだった為、 難無くスコア(楽譜のようなもの)が手に入った。 現在のバンドスコアと言うのは便利なもので、コードなど知らなくても十分弾けるようにタブ譜と呼ばれる押さえる指を一つ一つ指示したものが併記されているのだ。 このお陰で僕は何曲かライブハウスで演奏する事ができたし、僕自身十分楽しめた。

アドリブを入れたいとか作曲してみたいと思えばドレミやコードを知っている必要があるが、それはやってみてそれ以上の欲求が生まれてからで良いのではないだろうか? 造形活動でも同じ事が言えると思う。 確かにデッサンができた方がアドヴァンテージになる。苦労する部分も減るだろうし、思い描いたように手も動きやすいはずだ。 しかし、できなくとも形にはなるのだ。 十分形になるのだ!! これには僕も驚いている。

僕は“最初の作品は何とか形になれば良い”と言うつもりでいた。 まずは制作する事の楽しさが伝われば、その先は自然と必要なものが見えてくるからだ。 なので、必要最低限の密度や完成度でなければ次の工程には行かないようにして、それ以上は生徒さん本人の意思に任せている。 どこまで詰めて制作するかはかなり千差万別だが、完成度(魅力的)という点においてはほんとに驚くばかりである。

僕が初めて人体を作ってみようと思ったのは高校2,3年の頃、幼少から使っていた油土が常備されていたので、 ある時突然思いつきで人の顔を作ってみようとした事があった。 幼少の頃から粘土の扱いも慣れていたし、造形力にも高校生ながら自信はあったのだが、これが全く作れなかった。 浪人1年目も等身大の石膏像の頭部を作る課題をはじめて行った時には全く歯が立たなかった。

その状態と比べると生徒さんたちの作品は驚くべきなのである 。違いは何なのかと時々考えるのだが、やはり“動機”では無いかと思う。 “思いつき”や“義務感”ではやはり良いものができないのだろう。 教室を探しアポを取り、遠くは市外県外から通う程の情熱がより良い作品を生み出しているのだろう。 何かを始める時に、我慢して耐えて基礎から始めると言う根性論的なものも時と場合では必要だが、躊躇した者負けという事も言える。

“鉄は熱いうちに叩け”と言うが、皆さんも新年を迎えたこの時期に“やりたい”と思っていた事を是非はじめてみてはいかがだろうか?

(生徒さんたちの作品は現在“生徒さんの声”カテゴリ内にお一人掲載させていただいています。以後了解が得られれば増やして行きたいと思います。)

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