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Last UP Date: 2006年2月28日

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月刊プチ通信 2006年3月号

備えとしての教育、準備としての教育

ロックな人生の薦め

“備え”とは物事が起こった時にそれに応じて行動ができるように準備する事。 または、攻撃や非常事態に立ち向かえる用意をする事であり、“準備”とはある事にすぐに取りかかれる状態にする事(用意、したく)である。

教育には個々の能力や状態に応じて目指す方向性を変化させる必要があると考える。

人は様々な環境下で人生を歩み、その過程であらゆる事を取捨選択して人生を歩んで行くわけだが、何と出会い何に惹かれていくかという事はまるで事故のようなものである。 その事故に備えるのが教育と言う見方はできないだろうか。

どれだけの備えができるかと言うのは人それぞれのキャパシティーいかんである。 それは各家庭で災害対策をする際に、場所的な問題や金銭的な問題。時には精神的な問題で各家庭に差が生まれるのと似ている。 いつ起こるか判らない災害、しかも地震、火災、異常気象・・・と全ての災害に対して完璧に備えようとするあまり、毎日の生活にビクビクとし、 次から次へと防犯グッツに金銭を注いでいく生活はナンセンスである。

現在の教育、或いは教育に対する意識はこの感覚に似ている。“受験”“就職”等が目的となり、それに対する“備え”では無く“準備”となっているのである。 そしてこの“準備”にやっきになるあまり、肝心の“人生を楽しむ手段”を犠牲にしているように見える。

人生を楽しく、秩序を持って有意義に生きるための手段の一つに教育や学習があると考える。 まれなケースとして、ある環境下において教育や学習をメインワーク(生きる手段)として選ぶ者もいるが、そういう人間は今の時代、幸運と言っていいだろう。

この世の中には様々な生きる道がある。職業がある。芸術家と言っても一括りにはできないほどのジャンルがあるし、同じように理系、文系、体育系と言っても一括りにはできない。 その多種多様な生き方を自由に選択できる環境を作り上げるのも教育の重要な役割ではないだろうか。

よって全ての教育に関わる人々(親、教育者)は子どもの自主性を尊重しつつ環境や知識、教育の場を提供して欲しい。 自主性を否定し続ける事や不自由を感じる事が無いほど与え続ける事は、生きる力すら培えないだろう。

“ロックな人生”と言ったのは、ロック(Rock)と言う言葉の意味には「揺さぶる」と言う意味もある。 やはり人生はいつも心が高揚しドキドキワクワクしていた方が楽しいではないか。 目標は人生の中に大いにあって良いと思う。しかし目標は手段ではない。「受験を目標に頑張る。」「○○会社に就職する為に頑張る。」 と言うのは素敵な事だが、重要なのはその後である。事実一流大学を出ても使えない新卒者や一流企業に在籍する者が起こす事件は増える一方だ。

あなたが子どもを持つ親なら考えて欲しい。自分の子どもが何をしている時が一番気分が高揚しているか。 また、子どもの環境や教育は偏っていないだろうか。 あなたが人生の進路を選択できる環境なら考えて欲しい。自分が一番楽しめるフィールドはどこだろうか。

僕は全ての人々に、それぞれの環境下で許される限り“Rockな人生”を備えをしつつ歩んで欲しいと思う。

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