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Last UP Date: 2006年9月30日

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月刊プチ通信 2006年10月号

アートを発信する試み1

〜野外展示に見るアート発信の可能性〜

以前にもここで少し触れてプチニュースにも告知してあるが、僕は今障害児施設と極々まれに関わりあっている。 その一環として、今回僕のアトリエの子どもたちと、障害児施設の子どもたちとの共同制作会、および合同展示会を行う。
会場は僕のアトリエを解放した屋内展示と、もう一つは面白い試みとして“八千代台北子供の森”にて野外展示を行うのである。

障害児と健常児の交わりの中から何が生まれるかはまだ判らないが、それは事後報告としてこのページで後々書いていこうと思う。
今回は、そのコラボレーションでは無く、野外展示と言う試みについて書こうと思う。

基本的にアート作品とは“彫刻の森”などに代表されるように、立体作品以外はあまり野外で見かける機会はない。 これは、視点を変えれば“ある空間(展示空間)に足を運ばなければアートに触れる機会に恵まれない”と言う事である。
僕は活動している中で常々感じる事は“ギャラリー”や“画廊”と呼ばれる空間は死んでいる。 “友人”“知人”“親戚”“家族”“一部の美術愛好家”“美術関係者”しか訪れないと言っていい。

美術愛好家と言う人は1日に数人ほどしか訪れないし、美術関係者などは1度の展覧会で誰一人訪れる事は無い事が多い。
当然美術評論家や美術雑誌関係者などはほんの一握りで、東京だけで300も400もあるような画廊、ギャラリーで展覧会をする多くの作家がその一握りの美術関係者にDMを送る訳だから、来るほうが奇跡に近い。

そんな中で、僕自身も画廊やギャラリーと言う場所に限界を感じていて、内に引き篭もって“待ち”の体勢では前進するのが難しいと思っている。

ではどうしたものか・・・。

今回の野外展示は、会場が非常にパブリック(公共的)である。そこに、市の許可は取ってあるとは言え、一般的にその場を使用している人にとっては、まさにゲリラ展示的な展示である。
“ゲリラ的”と言うと少々乱暴な感じも受けるが、そのようにしてこちらから積極的に作品を“見せに行く”と言う行為を行わないと見てももらえないのだ。

アート意識が衰退し、景観権と言う言葉が生まれているような中で、作品を今回のようにパブリックな場所に設置すると言うのは頻繁に出来ることではないだろう。 そして、作品を見ることで、或いはそこに作品があるというだけで、気分を害す人もいるだろう。きっと苦情なりも出るのではないかと思う。

しかし、ロックミュージックがそうだったように、日本における漫画がそうだったように、ウルサイ、臭い、子どもっぽいなどと言われても、信じるものを意固地なまでに人前に出していかなければ、アートにこれ以上の生活へ浸透していく道は無い。
アートとビジネスを結び付けようとする試みもあるが、僕個人の考えとしては、作品が一人歩きして勝手に売れていく事を望むのであって、ビジネスとしての作品は純粋では無いように感じている。
だから、今回の野外展示は僕自身実験としても非常に興味深く、また結果が楽しみでもある。

その結果がどのようなものになるか判らないが、追って記事にしていくので、楽しみに待っていていただきたい。そして地域住民の方々には温かく見守っていただければと願うばかりだ。

プチ通信イメージ
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