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Last UP Date: 2006年3月31日

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月刊プチ通信 2006年4月号

フリーペーパー「fifth-J」

作家活動と社会の接点

今回はPetite-Poupeeとしてではなく、一人の作家と言う立場から日々感じている事を書いてみたいと思う。

僕のアトリエのパソコンはいつもコミュニティーサイトmixiが立ち上がっている。
制作の合間などにはmixiのりロードを掛け、意味も無く携帯電話を手に取り、過去のメールなどを再読する。
作家活動とはとても孤独である。いつもひとりで狭くて汚いアトリエに籠もる。そして寂しさを過去の思い出で満たす。

僕は生徒さんの来ない時は作業をしている事が多いのだが、 昼間からツナギを着て道路にしゃがみこんでガンヒーティングやらスプレーを掛けてる僕は一体全体世間の目にどう映ってるのだろう?? そう不安になる事が多い。
目に見えぬプレッシャーやら将来の不安は多かれど、制作できていると言う喜びは何物にも変えがたい。 そんな生活の中、どうにかして社会との接点は持ち続けなければならない。

それは、上記にあるように作家活動とは、その活動のみを考えると社会との接点が極めて少ないからだ。 社会との接点が少ないのであれば、その社会と言うフィールドでアートが必要とされるはずが無い。 僕を含めて多くの作家は社会との接点を持ち、アートの質を下げる事無く大衆文化へ侵食して行く必要がある。

僕が関わらせてもらっているフリーペーパー「fifth-J」はそのような問題を解消する一つの手段として立ち上がった。
提案者(編集長)は脳科学の研究者で、メンバーの一人は哲学を学んでいる。その他には、油彩画や現代美術作家、そして僕。
それぞれ特殊な分野同士で、自分たちの世界の孤立さと孤立しがちな環境である事に疑問を持っていた。
そして、それぞれの専門分野間での交流が広がれば、もっとそれぞれの分野にとってプラスになると考えた。
もともとはそうした考えを持った多岐分野の人間のコミュニティーのようなものだったが、 それがいつしか外部への広がりを模索してフリーペーパーと言う形になったのだ。

人間誰でもそうかも知れないが、時々自分のやっている事が全てくだらなく思えてくる時がある。
自分の作品は日本の芸術文化の一端にでもなっているだろうか。
僕の教えている子どもたちは、僕が教える事で少しでも絵画や造形に興味が持てているだろうか。
むしろ子どもたちの表現の幅を狭めてはいないだろうか。
大人の生徒さんは忙しい仕事や家事の合間を縫って来ていて、何か生活の足しになっているのだろうか・・・。
このプチ通信も書いてる意味があるのかどうかも判らない・・・。

しかし、「いつか、どこかで、誰かと結びつくかもしれない。」そんな有るか無いか判らないものを信じて活動するのである。
あぁ、作家活動とはなんと地味でストイックなんだろう。

プチ通信イメージ
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