サイトタイトル画像

Last UP Date: 2006年5月31日

プチプペTOP アトリエ概要 プチニュース 月刊プチ通信 ショッピング 生徒さんの声 プチリンク集
創作人形 フィギュア 石膏デッサン パソコン 受験準備 子ども教室 大人の造形

月刊プチ通信 2006年6月号

障害児と表現1

障害者の現状に驚嘆

今年度になってから障害を持つ人の絵画に触れる機会や、またはその人自身と接する機会、そして制作する姿を拝見する機会ができた。 これはアトリエの近くに障害児施設(学童保育所のようなもの)が4月にオープンした事から、 その施設の関係者の方がアポを取ってきた事から始まった。

そもそもの始まるから言うと、僕個人は時間と体力が許す限りどんな事でも前向きに考えたいと常日頃から思っている。 今回の件も初めに連絡が来た時に、“幸い平日の昼間なら時間があるし、会うだけ会ってみよう。”という、かなり軽い乗りだった。 しかし、来た施設関係者は全員障害児の親御さんだった。
障害を持っている方と言うのはなかなか生活している上で接する機会が無い。それどころか見かける事も多くは無い。 これは、決してそういう人々の人数が少ないのではなく、語弊があるかもしれないが“隔離された環境”での生活を送っているのだ。 そして、人数も驚くほど多い。

この感覚は、比べるのは不謹慎かもしれないが、インターネットの世界で言う“アンダーグラウンド”に似ている。 健常者の僕には普段生活している上では判らないが、今回のように施設の方と接する事で驚くほどの障害児や障害者の方の世界の広さや情報の多さを知る。 そして、知れば知るほどほっておけない状態だと認識するのである。

正直こういう話を直に聞くまでは“しょうがない”と心のどこかで思っていたかもしれない。
でも大体の健常者はそうだと思う。“障害”と言う言葉はみんな知っているし、そういう障害を持った人がどこかにいる事も知ってはいる。 しかし、とりわけその事について考えたり、行動している人はほとんどいないだろう。

健常者のように集中力が無かったり、体が思うように動かなかったり、 またはコミュニケーションが取りにくいという理由で彼らは生産性の高い仕事はできない。 障害者の多くは、小さい頃から特殊学校や特殊学級に入り、その後は施設に入るか通う。 その後、作業所と呼ばれる場所で簡単な木工製品などを作っているのだ。
中には簡単な作業であれば健常者と同じように仕事が出来る人もいて、そういう人は一般企業に行ったりもするようだが、これはほんの一部のようだ。 そういう社会との接点の少ない生活を送っている障害児を見ている親御さんたちは、何とか子どもと社会の接点を見つけようとしているのだ。

僕のところに来た方々の施設は単に預かる場所ではなく、療育を行っている。 その中で絵画も行われているのだが、そこの児童で絵画のセンスの高い子がいると言う事から、障害児の表現を通じての社会参加を思いついたと言う。 その一環で作家との接点を持つべく僕のところにも来たのだ。
先にも言った様に、常日頃から「自分にできる事は前向きに検討する」と言うスタンスであった為、 提案された“僕の子どものクラスの子どもたちと施設の子どもたちとの共同制作”や“合同展示会”などもゆっくりと検討したいと思っている。

そのためにはまず「自分が障害を持つ方たちと触れ合ってみなければ。」そう思い、僕は近所にできたと言う施設へと足を運ぶのだが・・・。

障害児と表現2へとつづく。(執筆時期は未定)

プチ通信イメージ
プチ通信イメージ
お問い合わせ
住所 千葉県八千代市高津東4-3-8
TEL&FAX 047-487-1303(代表) 090-1938-5389(直)
E-mail info@petite-poupee.com

copylight@petite-poupee
-画像、記事の著作権はArt-Studio Petite-Poupeeにあります-