Last UP Date: 2006年11月30日
今年も早いもので、この記事で12号目。
去年は美術教育の危機について書いたような・・・。
今年もアトリエプチプペとしては総合的に前進できた年だったのではと思う。
大人の教室は既存のジャンルに捉われない、多素材に触れる目的で通う生徒が来るようになり、
人形の方々もだんだんと形になってきた。
とても個性的な作品から愛情の掛けられた作品、そして初めてとは思えない完成度の作品まで様々である。
講師の僕自身が言うのもイヤらしいかもしれないが、僕のアトリエの生徒の人形は、
どれを取っても講師作品に似ていない。
そして、個性豊かである。
これは、僕が手を極力(全くと言って良い)加えない事や、あまり喜ばしい事では無いかも知れないが、
僕の作風が好きで通っている生徒が少ないと言う事も言えるだろう。
そして今年は、子どもの教室の充実度も上がった。
去年の6月に始まった子どもの教室だが、半年ほどはなかなか人数が増えずに寂しい感じもあったが、
今年はもう10人にまで増えた。
アトリエの近くの障害児施設とのコラボレーションで“合同展示”と“合同制作会”の2つのイベントが行えた事も今年の成果である。
本校に通っている子どもが一人なのはちょっと寂しいが、子どもと1対1と言うのもなかなか楽しいもんである。
と言うのは、きっとこの子が人懐っこく、僕に対してナチュラルに接してくれる部分が大きいのだろう。
元々、本校の子ども教室は、空間の広さや設備の問題で、少数で密度の濃い指導を目指しているので、
そういう意味ではベストな状態とも言える。
本校は後3,4人、分校は後2,3人がキャパシティーだろう。(とプチ宣伝してみる。)
そしてこの1年は、その子どもたちに驚かされた年と言っても過言ではない。
優しさに満ちた作品を制作する子、時折爆発的な集中力を発揮する子、これまた時折思いがけず気の利いた作品を制作する子、
静かにして拘りの強い子、初めてとは思えないトンカチ捌きの子、超、超細かい作業の得意な子、などなど。
これは、僕の教室だけではなく、月に1回行ってるイベント“あそびの学校”(イオン八千代緑が丘店にて)
などでも、色んな子どもの驚きを発見する事が出来る。
子どもの日常から物つくりの環境がドンドン減ってはいるものの、子どもの知的好奇心は必ず内在するのだろう。
来年には大人の教室の展覧会を予定している(3月7日〜13日、ジョイフルホンダ千葉ニュータウン店2F)。
まずはその展覧会を成功させ、展示する側も見る側も何かを感じ取る事の出来るものにしたいと思っている。
そして、僕個人の活動も充実させ、それを教室に反映させて行く。
最終的には物つくりを通してコミュニティーが生まれれば素敵な事だと思っている。
どんな人でも、もし少しでも物つくりなどに興味があれば、
お茶を飲みながら話だけでも聞いて貰ったり聞かせてもらったり、そんな場所でありたいと思う。
お問い合わせ |
|
住所 | 千葉県八千代市高津東4-3-8 |
TEL&FAX | 047-487-1303(代表) 090-1938-5389(直) |
info@petite-poupee.com |
copylight@petite-poupee
-画像、記事の著作権はArt-Studio Petite-Poupeeにあります-