サイトタイトル画像

Last UP Date: 2005年9月30日

プチプペTOP アトリエ概要 プチニュース 月刊プチ通信 ショッピング 生徒さんの声 プチリンク集
創作人形 フィギュア 石膏デッサン パソコン 受験準備 子ども教室 大人の造形

月刊プチ通信 2005年10月号

美術教科だけじゃない!?

他教科にも潜むのか!?需要と供給の意識の隙間

まず、今回のここでの記事に関して。ここでの発言に関しては一個人の発言であって、考察、示唆、可能性 について述べています。何事もそうだと思いますが、1つの情報を軽んじて信じ込まないようにお願いします。

最近(と言っても僕が生徒の頃からあったが)学校教育に関して生徒側(特に親)と教師間で学校教育に対する考え方に大きな溝があるように思う。 受験を重視した「詰め込み型」や、“しつけ”を学校に求める「うちの子育てて型??」など。

僕の時代なんかはご飯の食べ方や、挨拶のしかたなどは家庭でも教わったし、基本的な人間関係(人との付き合い方、距離の取り方と言っても良い) などは幼稚園と言うと自信は無いが、小学校に入る頃にはなんとなく身に付いていたように思う。 だからこそ教員も“教育”に時間も情熱も傾けられたのではないだろうか?

現代は核家族も増え、しかも両親共働きも珍しくない。移り行く時代の中で、自立した夫婦と言うのは自然な流れと思えるし、 夫婦のあり方としてはあっても良いと思う。しかし、その陰で子どもに影響が出ないように十分注意、留意する必要があるのでは無いだろうか?

今回、この記事によって全ての教育者を擁護するわけではないし、数々の問題を起こしてきた教育者たちを弁護するわけではないが、 可能性としての“可能性”を探ってみたい。

僕ら絵画や造形制作を日々繰り返し、またその行動(活動)の“旨味”を知る者として、今まで経験してきた多くの美術教育はテクニック寄り、 または需要の多いせいかデザイン寄りであった。特に材料費の問題もあるのだろうけど立体は特に少なかった。

これはきっと、キーワード的に“ポップ”“上手の感じ方”“完成=ディティール&リアル”など、“本質”と言うといやらしいが、 旨味を知る者と、そこまでは知らないものとの感じ方の差が大きいように思う。美術の授業で言えば、それ以外にも美術の選任ではない先生が、 一生懸命授業を考えた結果、テクニック寄りの授業になるなどの問題点もあったり、美術は他教科(音楽と比べてみても)はっきりとした基礎が無い。 よってやる子とやらない子がはっきり別れる。きっと“何をやって良いかわからない”と言う子がいるのだと思う。

きっと自分も美術にある程度慣れ親しんでる先生なら、導入や誘導によって興味を引くことができると思うが、 そうでないとテクニック(最悪ボブの絵画教室のよう「この色でこう書けば川のある森の風景」のような)に偏ってしまうのだろう。

今回ここで問うてみたい可能性というのは、この事のように“教育の与え手と受け手との求めるものの違いによって生まれる不協和音が、 昨今の教育現場の問題となっているという事は無いか?”と言う事である。

各教科の担任はその道のプロと言う前提での話しになるが、そうだとするとその教科なりの旨味はあるはずだ。 そして、そういう部分を教えていくには時間もかかるはずである。問いと答えを暗記させればおのずと旨味も見えてくると言うわけにはいかないだろう。 しかし、受け手(多くの場合親だと思う)は受験に備えた知識を欲しがる。「テストが終われば忘れても構わない」という意見はよく聞くし、 学校は捨てて塾に力を注ぐ、学校では寝てるのに何故か成績のいい子どもの誕生も相次いでる。“しつけ”と言う部分では、宿題代行業者が儲かってるのも 問題では無いだろうか?

そもそも今の教育は敗戦後、全国民の知識レベルを一定に高めるため生み出されたもので、ゼネラリスト養成が目的だったのでは無いか? 僕が学校教育に望むものはやはり旨味である。知識レベル(専門性)と言う意味では、さほど深く教える必要は無いと考える。 その代わり旨味を伝えるほうが有益ではないだろうか?子どもたちがあることに興味を持ったら、 そのパワーは計り知れないのは大人になってしまった人間でも覚えているだろう。子どもには全方向的な可能性と興味を残して育って欲しい。 興味の無い多くの知識よりも、少なくても関心の強い知識のほうがより強い生きるための原動力になると僕は信じている。

はじめにも言ったように、この考えが全て合ってるかは解らない。また、全ての教育者がこの考えの持ち主になるのは危険で不自然極まりない。 しかし、全ての人にこの事は心の片隅に置いて欲しいと願うばかりである。

プチ通信イメージ
プチ通信イメージ
お問い合わせ
住所 千葉県八千代市高津東4-3-8
TEL&FAX 047-487-1303(代表) 090-1938-5389(直)
E-mail info@petite-poupee.com

copylight@petite-poupee
-画像、記事の著作権はArt-Studio Petite-Poupeeにあります-