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Last UP Date: 2008年3月31日

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月刊プチ通信 2008年4月号

展覧会を開こう

〜個展を開くまでの手順vol.1〜

今回は僕がちょうど個展の準備中なので、展覧会の工程を少し触れてみたいと思います。 美術関係者であれば、敢えて知る必要も無いくらいの事ですが、例えば美大や専門学校、或いは身の回りに美術関係者が居ない場合は、個人的に活動をしようとしても、何から初めて良いか判らないと言う事があるでしょう。
行動力のある人は、バンバン行動して、失敗しながら一人でも進んで行くんだと思いますが、やはりここで尻込みする人は多いようです。

では、基本的に活動に必要な物から、あると便利な物までを紹介しながら、擬似展覧会準備をしてみましょう。 ここではギャラリーを選んで賃貸契約をして展覧会を実施するまでを綴ってみます。
今回は第一弾“ギャラリーを借りる”として、ギャラリーを選んで、決めて、賃貸契約をするまでを紹介します。 と思いましたが、書いてると長くなったので、ギャラリーを選ぶところまでにします。 以後気になる方はプチ通信を“しっかりチェック”してください。

まず、社会人として名刺は作っておきましょう。 これは名刺が無いとギャラリーが借りれないとかイベントに参加できないと言う事は無いですが、社会人としての必須アイテムです。 美術関係者と出会うと言う稀な機会に名刺が無いというのは“自分を覚えてもらえない”と言うことです。
名刺は活動を始めると、活動範囲などにもよりますが、直ぐに200枚・・・300枚と増えていきます。 僕も誰のか判らない名刺がいっぱいあります。 評論家やギャラリー関係者などは、もっといっぱい貰うでしょうし、一々覚えてもおかないでしょうから、名刺はなるべく覚えてもらえやすい物が良いでしょう。

営業マンが顔写真入りの名刺を持っているように、僕たちは作品を入れておくと良いかもしれません。 まぁその時に作品がショボイと覚えてもらえないのは言うまでもありませんが・・・。 (余談ですが、プリクラは元々サラリーマンが名刺に自分の顔写真を貼っておく為の撮影機だったって知ってました?)
名刺が出来たら自己紹介が出来ます!!おめでとう!!! これでギャラリー探しが出来ます。 ギャラリーは、土地柄によって多少の色があります。 自分の作品をどこで展示したいか。 自分の作品をどういった空間に設置したいか。 自分の作品を前向きに扱ってくれそうなギャラリーはどこか・・・・etc などを注意すると良いでしょう。
大雑把ですが、僕がギャラリーを巡ったり借りたりした感想を書くと、まず貸しギャラリーが多いのは銀座周辺、表参道青山周辺です。 この2箇所は、歩けばギャラリーに当たるくらいあります。それぞれ200とか300とかあるかも知れません。
銀座は多種多様な作品が見れます。 ギャラリーも現代美術からアカデミックなものまで、様々な特徴のギャラリーがあります。 ただ賃貸料は概ね1週間20万以上と考えた方が良いでしょう。
表参道青山周辺はオシャレな感じの作品が多いです。 これは、ギャラリーがオシャレだからと言うのもあるかも知れません。 賃貸料は20万未満で何とかなるギャラリーが多いです。 しかし、これら2箇所とも不景気の煽りからか、移転や閉店してしまうギャラリーも多く、それ以外の場所にも最近はギャラリーが増えています。
清澄白河などは、最近CMギャラリーの集合ビルが出来たりしました。 (CMギャラリーと言うのは、作家を抱えて、抱えている作家の企画展を主な活動とし、貸しは行っていないギャラリーです)

結局は銀座なり表参道でも、自分の足でギャラリーを巡って、空間や立地条件を見て、オーナーと話をして決めなければなりません。 “オーナーと話す”と言うのは、そのギャラリーがどの位ギャラリーとして活動をしているのかが判ります。 ホントに賃貸物件のようになっていて、場所を貸すだけだと、お友達に来てもらって終わります。子どもの習い事の発表会では無いので、オーナーの人脈や、ギャラリーとしてどの程度広報をしてくれるか、或いはギャラリー経営に愛情や誇り、責任を持っているかなどを見極めましょう。 中には夜になると展示会場がカルチャースクールになる恐るべしギャラリーもあると聞きます。

さて、決めると言ってもこちらが偉そうに質問ばかりしてもギャラリーに失礼です。 どんな仕事もそうですが、お金の流れる方向に限らず、関係は対等であるべきです。 こちらも低姿勢で臨み、この時に必要になるのがポートフォリオ(作品集)です。 ギャラリーもその人の作品を見ずして、自分のギャラリーの色と合うかどうか判断が付きません。 ギャラリーを探していると言う事を伝えた上で、作品を批評してもらうと言う姿勢でポートフォーリオを見せましょう。

さて、vol.1いかがでしたか?
ここからは予断ですが、僕の被害妄想だと良いんですが、ギャラリーや評論家、或いは公募展に入選しての搬入出を見ていると、美術界のピラミッドの底辺に作家が属しているように感じます。 ギャラリーの場合はお客さんとして、公募展に入選すれば、その企画を一緒に盛り上げる一員として、少なくとも“対等”であるべきだと思うのですが、なかなかクセやアクの強い方も多く、作品意外で凹まされる事も多いのが、僕の経験した現実です。
もちろんトランプゲームのように“大富豪”を起こす事が出来れば、この関係は一変して、“先生!先生!!”となる訳ですが・・・。 その辺りも頭の片隅に置いて、一歩引いて冷静に慎重に人間関係を作っていくと良いと思います。 美術関係者は、じっくり付き合うと味の出る人も多いです。第一印象だけで判断して引いて行くのももったいない事もあります。

では次回「Vol.2ポートフォリオの造り方じゃ」をお楽しみに!!

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