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月刊プチ通信　２００８年１０月号

GEISAI＃11

〜GEISAI#1→GEISAI#11〜

先月9月の半ばに当たる14日の日曜日にGEISAI#11と言うイベントに参加してきました。
このイベントは、日本を代表する現代美術家、村上隆氏の主宰するイベントで、主に日本から世界に通じる作家を輩出する為に開催しているようです。
僕もこのGEISAIには、過去に一度参加しているのですが、その後ご縁は無く、一昨年GEISAIのドキュメンタリーをテレビで見たのをきっかけに、思い出したかのように今年になって参加するようになりました。 このイベント、最近は本当に色んな方がやって来ます。

以前、ここの記事で、個展をやって完売したと言う事を書きましたが、このGEISAIも、かなり有益なイベントです。 と言うのは、僕がほぼ初めて他人に作品が売れたのは、前回（今年の5月）のGEISAIでしたし、今回のGEISAIでも作品が売れていきました。

この際、“売れる事がホントに良い事か？”と言う議論はおいて置きます。

今回買って頂いた方は、海外の方だったんです。 イギリスかアメリカの方だと思うのですが、お住まいは韓国のようでした。
僕は色々な理由から、海外には行った事が無いのですが、僕よりも作品が海外に渡りました。 海外からの送金なんていうのも初めての事だし、このグローバルな感覚は不思議です。 更に、この購入者の繋がりから、海外のギャラリーとも連絡を取る事になったり、また、たまたまの出会いから来年はニューヨークでグループ展をする予定となりました。

もちろん、ギャラリーも色々です。
僕が今年完売させて貰ったのもギャラリーですから、全てのギャラリーに悲観的では決して無いですが、費用対効果を考えても、GEISAIのパフォーマンスは高いです。 個展が一回30万円〜ぐらいですが、GEISAIは25,000円〜。 そこで、僕が出会ったような購入者などが来場しているんです。

もちろん、僕の作品には興味を持たないコレクターや美術関係者の方が多いでしょうから、そういった意味でGEISAIはホントに一般のお客さんも、関係者もが一気に集うイベントになっていると実感しました。
空間の演出や、自分の作品の見せ方の勉強として、ギャラリーも使って行きたいと思いますが、GEISAIも出会いとチャンスの場として積極的にこれからも参加して行こうと思っています。
ただ、肝心なのは結局作品です。 常に作品を作り続けて、数を作り、クオリティを上げる努力をしなければ、どんな場所で発表しても、成果は望めないでしょう。