Last UP Date: 2008年8月31日
さて、今回は以前の案内から一ヶ月遅れですが、展覧会を行う上での必須項目“宣伝”です。
まずは種類から。
大きく分けて2つあります。
1つはプレス資料。
もう1つはDM(ダイレクトメール)です。
プレス資料と言うのは、メディア関係の宣伝です。
“メディア(雑誌、新聞、WEB・・・etc)に展覧会案内を載せて欲しい”“展覧会を取材して欲しい”と言うのが大きな理由でしょう。
DMと言うのは基本的には個人に対して送る案内で、基本的な展覧会情報を記載したポストカード(変形あり)です。
形態に関しては、DMはポストカードです。もちろん変形もありですが、後ほど述べる“郵送費”の事を考えると、50円範囲が良いでしょう。
しかし、DMの時点で目を引かなければならないと言う事も事実です。
そしてプレス資料。
これは恐らく個人差があるようですが、僕が効果的だと思ったのは、1枚にまとめると言う事です。
“色々書いて展覧会の趣旨を伝えたい!”とか“今までの作品をより多く載せて宣伝したい!”と思われるかも知れませんが、見る立場を考えると簡潔であるべきです。
“つまらないのに長い”とか、せっかく良い展覧会なのに、“長く伝わりにくい為に、肝心な部分に目を通して貰えない。”と言うのは勿体無いです。
そして、送り先は新聞、雑誌、WEB、フリーペーパーなどです。これは「マスコミ電話帳」や「美術の窓年間」などを見れば、住所などの送り先情報は容易に入手できるでしょう。
問題なのはDMです。
これは、どこまで送るかは個人差がありそうです。
僕の場合は、友人知人、過去の展覧会に来てくれたお客さん、ギャラリー、美術館、評論家、教育機関、作家、などです。
ただ、最近ちょっと考えているのは、ギャラリーと言うのは展覧会を開催する場所で、作品において“場所=空間”というのは、非常に重要な要素です。
その空間を知らずして、ギャラリーにDMを送ると言う事は、少し無責任かも知れません。
もちろん、有名なギャラリーは、オーナーなども目が利く訳ですから、批評を願いたいと言う趣旨でDMを郵送するのは、手段としてはありかもしれませんが、それにしても、立地的に行ける範囲のギャラリーであれば、一度は足を運ぶべきかもしれません。
DMに関しては、活動をすればするほど、送り先が増えるので、どこまで宣伝するかは、個人個人で考えた範囲でいいと思います。
ちなみに僕は、500通ほど送ります。DMが500通にプレス資料が50通くらいです。
これを金額にすると、27,500円です。
プレス資料は手作りでいいと思うので、ほとんどお金は掛かりませんが、DMはこれ以外にもギャラリーに300〜500枚を渡すのが通常なので、最低1,000枚刷る必要があります。
1,000枚刷るとなると、比較的安い印刷所にお願いしても10,000円です。
変形になると、急に高くなったりもしますので、そこは拘りを保ちつつ、費用面と相談して決めると良いでしょう。
なお、1,000枚で1万円と言うような価格帯の印刷所と言うのは、完全データ入稿と言って、各印刷所の定める形式で印刷データを自分で作る必要があります。
そうすると、パソコンが使えるのは必須で、その上、レイアウトが組めるようなソフト(illustrator)やフォトレタッチソフト(PhotoShop、GIMP)などの技術を必要とします。
もちろん、協力者が居れば作ってもらったり、お金があればデータを作成して貰うのも手でしょう。
僕はパソコン関係は好きなので全て自分でやりますが、この年?になって、自分ではできない事もあるのだと認識し始めています。
むしろ“他人にお願いできる事はやってもらえ”くらいに他力本願な考えを頭に置くようにしてますので、それも参考にしてみてください。
違う言い方をすれば、根性論が通じない世界ですから、根性で自分でやってヘボイDMやプレス資料よりも、他人に作らせたものでも、クオリティーが高い物の方が確実に良い(効果もあるだろう)と言う事です。
最後に、送るタイミングですが、これはプレス資料の方が目安があります。
プレス資料は、月刊誌なら2ヶ月前まで。それ以外は1ヶ月前まで。と考えておけば良いでしょう。
もちろんバラバラで送るのは手間が掛かるので、全て2ヶ月前に郵送しておけば概ね良いと言う事です。
DMは交友関係において、差が出ると思いますが、僕の感覚だと、3週間前に送る感じです。
1ヶ月前だと、忘れられる可能性があります。
かと言って、1週間前などでは、すでにスケジューリングされてる可能性があります。
どうですか?“プレスリリース”何て言うと大げさに聞こえますが、意外と簡単でしょ?
でもプレスリリースによって、雑誌に展覧会情報が載ったり、取材に来ると言うのは奇跡に近い稀な事です。
僕も5月の個展で初めて展覧会情報が雑誌に掲載されました。
でもやっぱり掲載された効果は絶大でしたね。
みなさんも、様々な工夫を凝らして、DMやプレス資料も作品の一部だと想像して、個性的かつ明快な広報活動を目指してください。
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