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Last UP Date: 2008年4月30日

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月刊プチ通信 2008年5月号

個展を開くまでの手順vol.2

〜ポートフォリオ編〜

さて、前回からの連載になってる“個展を開こう”ですが、前回の告知通り、今回は“ポートフォリオ編”と題して、ポートフォリオの造り方を見て行きましょう。
そもそもポートフォリオって何の事だか判りますか? 基本的には書類なんかを入れる折カバンなんですが、デザインやアート関係だと概ね作品集の事です。 作品集なんて言うと、製本されてなきゃいけないみたいですが、全然そんな事はありません。 作品の詳細が判る資料が見やすく作られていればいいのです。

ポートフォリオのデザインは人それぞれですが、ここで個性を出す事も重要ですが、あくまで見易さ重視が良いと個人的に思っています。
さて、具体的にサイズなどですが、サイズは決まりは無いのですがA4サイズで作っておくと良いのではないかと思います。 デザインなんかでグラフィック的な平面の仕事をしている人などはB4サイズなどを持ち歩いたりするようですが、僕たちは仕事で持ち歩くと言うよりは常備しておいた方が良いので、あまり大きく携帯性が悪いと持ち歩きたくなくなります。 それに、コンクールなどの公募展やコンペなどの書類審査の際に求められるのは大体A4サイズの資料です。

レイアウトも人それぞれですが、立体作品であれば1作品に2ページ(見開き)を利用する作家も多いです。 1ページに作品の全体、もう1ページに角度違いや部分の拡大など、いくつかのショットをレイアウトしているのを見かけます。
平面の場合は、1作品1ページと言う作家も居ますが、やはり大きな作品が多い作家は2ページを使って、1ページに全体、1ページに部分と配置している事があります。 そして、立体も平面もそうですが、縦長、横長の作品が混同する場合にファイルを回転させなければならないのは個人的には好きではありませんが、作家の中には大きく見せたいとの事で縦仕様と横仕様を混同させている方もいます。 これは全て含めて個性とセンスでしょうから、どうしなければならないと言う事は無いと思います。
ただ、1つ気を付けて置くのは、ポートフォリオは時として持って行かれると言う事です。 これは、ギャラリーの人やアートのマネジメント活動をしているような人が作品を気に入ってくれた時に、参考資料として欲しいと言う事があるんです。 なので、あまり手の込んだポートフォリオにすると、渡せなくなったり、再び作るのが大変です。 そして、そのようなアート関係者は色んな作家のファイルを保管しているので、例えばポストカード集のようにバラバラになる仕様は避けるべきでしょう。

さて、そのポートフォリオの記載内容ですが、これはある程度決まった形になるかと思います。
1:作品タイトル
2:サイズ
3:素材
4:制作年月日(どこまで書くかはそれぞれみたいです。)
5:所蔵
6:展覧解明
7:写真の撮影者

考えられるカテゴリを並べてみましたが、必ず無ければならないのは1〜4だと思います。 親切に作るなら5、6辺りもあると良いかも。 ただし、5に関してはほとんどが“collection of the artist(作家蔵)”になるなら無くてもいいかも・・・。 まっ、それでも僕は書いてますが・・・。

7はポートフォリオの作品を第3者に頼んで撮って貰った場合は、書いておくとその人の宣伝にもなります。

2のサイズは平面で規格サイズなら“F○○号”とか“A○”や“B○”と書きましょう。 それ以外のオリジナルサイズの場合は、単に縦横サイズを記載すれば良いと思いますが、単位は(mm)を良く見かけます。
立体の場合は縦×横×奥行の順に(mm)で表記しているのを良く見かけます。

3の素材に関しては商品名や特殊な呼び方では無く、一般的な言い方のほうがいいと思います。 例えば、たまに“キャンバスにリキテックス”と書いてるのを見ますが、“キャンバスにアクリル”で良いと思うんです。
最近生徒さんを見ていても、“リキテックス”と言う素材があると思ってる方がたまに居ますが、リキテックスはアクリル絵の具を出してるメーカーの事です。 リキテックスのアクリルガッシュもあります。
人形関係だと“石塑”と言うのを目にしますが、これはどうも「“石粉粘土”で“塑像をした”作品」と言う事のようですが、個人的にとても判り難かったです。 石を使って作品を作る事や石の作品の事を“石彫”と呼びますが、これは素材の名前ではないので、やはり石彫の場合も素材には、“御影石”などの石の名前を書くのが一般的です。 そう考えると“石塑”では無く“石粉粘土”と書くべきだと思って、僕はそう書いていましたが、最近人形関係の書物では“石塑”と書いてあるのも目にするので、これは活動のフィールドが人形に限定するのであれば通用しそうです。
とは言え、個人的には汎用性の高いほうをお勧めします。

難しいのは最近出てきた一般的ではない素材です。
僕は今“スーパースカルピー”と言うシリーズの商品名の素材を使っています。 大きくカテゴライズするとオーブン粘土なんだと思いますが、オーブン粘土と言うと陶芸の入門用の家庭用オーブンで焼ける陶芸土と間違うケースが多いのです。 と言ってスーパースカルピーで通用するのはフィギュアの原型師かモデル系の人だけだと思います。
このスーパースカルピーと言う粘土の成分が焼成後、概ね塩化ビニルになると言う事で“塩化ビニル”と書いても良いのかも知れませんが、それも自信がありません。 僕は今のところ“スーパースカルピー”と、商品名を明記してますが、暫定的です。

暫定・・・便利な言葉です。

さぁ、ポートフォリオと言う物がどういった物か想像が付きましたか?
いよいよ次回は展覧会に向けての準備になります。 仮に・・・いやっ、暫定的に“展示プランの決定”としましょう。

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