Last UP Date: 2008年7月31日
さて、先月のプチ通信でも書いたように、今年に入ってから、僕の創作活動に変化が起きています。
作品が売れたり、いろんな人と出会ったり。
しかし、この教室運営もそうですが、僕と世の中を繋ぐものは全て僕の作品によってです。
そして、それらの作品を第3者に見せようとする試みが功を奏してると言ったところでしょうか。
僕の今年の年賀状には“目指せ本物”と書きました。
まぁ、これは半分ギャグですが、ねずみ年だったのもあったので、世界の偽ミッキーを配置しての“目指せ本物”な訳です。
世間的には、僕が“アーティストです”なんて言っても、非常に胡散臭いので、僕はまだまだニセモノなのかも知れないと言うところから持って来たアイデアなんですね。
もちろん、それを実行する訳ですが、とにかく何をするにも作品が無いと始まりません。
お金を貯めてギャラリー代を貯めても、どんな強力なコネクションを得られたとしても、作品が無い、或いは作品がショボければ、それを生かすことはできないのです。
なので、今年に入ってからは月に1作品を欠かさないように心がけてる訳ですが。
これが、結構辛い。
毎日同じ事をするって言うのは、凄く簡単なようですが、これを半年、1年と続けるのは非常に厳しいんですね。
でも、僕は欠かしていないんです。
なぜなら、欠かしたらそれは死を意味するんです。
今の僕にとってはですけどね。
これはどういう事かと言うと、僕には良くも悪くも創作活動があったんです。
いつの時代も。
どんな時も。
時にはそれに救われ、それが武器になり、或いはそこに逃げました。
僕は挫折と言うか、絶望を経験しています。
4,5年前になるでしょうか。
仕事を辞めたんですね。
もちろん辞めてよかったんですが、自分では結構イケると思っていたので、イケないと判った時には絶望しました。
“死にたい”と思うことは、人間何度かあると思います。
20年に1回くらいは強烈にそう思う事もあるんじゃないでしょうか。
僕はこの時がこの20年で一番それを願いました。
何度と無く運転中に中央分離帯を目指そうかとも思いましたが、これが意外と難しいんですね。
その挑戦を何度か試みようとすると、そのうちバカバカしくなって、アホらしくなります。
そして、僕はここに逃げたんですね。
やりたい事やって死なないと損ですもの。
早くに父を亡くしてるので、やりたい事ができずに死んで行く事がどういう事か何となく理解していたんですね。
逆に言うと、この時に決めたんですね。
これでダメだったら青木が原の樹海に行くしかない。って。。
“これがダメ”って決めるのは、もちろん自分の心ですから、そうならないようにするには、とにかく造り続けると言う事が第一義です。
それ以外には考えてもしょうがないので、できる事はなんでもやろうと思いました。
結果、最近動きが出てきてる訳ですね。
僕の教室には、人形と言う少し特殊なジャンルだからか、アートと言う自由な場だからか判りませんが、問題を抱えた人が少なくありません。
むしろとっても多い。
僕も病んでる系だったので(今でも?)理解できる部分が多いのですが、往々にして諦めが早かったりするのが気になります。
それと、気持ちと言うか、根性と言うか・・・・。
僕は僕がそうだったように、人生や岐路に立って、進み方が判らなくなった時に、原点回帰的に幼い時に好きだったアートに希望を見出すのは推奨します。
しかし、ちょっと厳しい言い方をすると、“どうせ他にやる事も無いんなら、希望を見出したモノくらい必死にやってみろ”と言いたい。
よく、“誰もが最初から先生のようにできない”と言われますが、そうでしょうか?
それは、その時点で答えが出ていると言う事です。
やっぱり、この道も甘くないです。
考え尽くして、造り尽くして、行動しまくって、それで運も味方に付けないと、そこそこの所までも行けません。
もちろん可能性としては、趣味としてほのぼのと制作していても、ホンとに良い物であれば、いつかは誰かの目に留まるかも知れません。
なんと言っても止めたら最後ですから、とにかく続けると言う事も大事です。
しかし、希望を見出したいなら、希望と言うご褒美がもらえるくらいの努力は必要なのです。
僕もスロースターターなので、比較的厳しくは無いですし、人それぞれの合った言葉や導き方があると思ってるので、とにかく“話す”と言う中からその人に合った言葉を探すようには心がけてますが、ここに書いたことも、また真です。
結局は自分の考えと生活とペースの中で、とにかく続けて行くと言う、“続ける”というのが最後までキーワードになる訳です。
と言う訳で、僕もまだまだ造り続けて、活動もして行かなければならないという事なので、頑張ります。辛いけどぉ・・・。
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